環境に与える影響を減らすために、どのようにイノベーションを起こすか？
私たちは、世界中の何百万人もの人々の生活の質を向上させながら、製品やサービスが環境に与える影響を低減させることを使命としています。これを達成するための鍵は”ライフサイクルアセスメント”です。これは、国際標準に基づいて、製品のライフサイクルのあらゆる段階での影響を測定する、世界的に認められた方法です。
製品のライフサイクル全体を評価する
TENA製品のライフサイクルには、原材料、製造、輸送、使用、使用後という5つの段階があります。お客様のお手元で使用される使用段階を除けば、これらすべての段階が当社製品のカーボンフットプリントに一定の割合で関係しています。 ここでは、私たちの製品がどのような工程を経て製造されているのか、またライフサイクルアセスメントを活用することで、各段階におけるカーボンフットプリントをどのように改善しているのかをご紹介します。
原材料
木材パルプや不織布など、すべてはここから始まります。当社の吸収体のコアに使用されるパルプは、ヨーロッパと北米で責任を持って管理された森林から採取されています。当社は、可能な限りより優れた素材の特定と革新に重点を置いて、高分子吸収材 (SAP) にはヨーロッパとアジアの信頼できるサプライヤーを使用しており、不織布はヨーロッパとアジアのサプライヤーから調達しています。
製造
製造にあたっては、まず原材料を入念に検査・試験し、当社の品質基準を満たしていることを確認します。それから吸収体のコア形成へと進み、さらに吸収力を高めるために高分子吸収材を混ぜます。次に、不織布を加え、接着剤とゴムをいくつか使用して、すべてをぴったりと密着させます。
最後に、ライナーやパッド、吸水性下着など製品を最終的な形に整え、輸送用に梱包します。
輸送
私たちは物流をスマートに行うことに全力を尽くしています。そのため、輸送の際には優れたロジスティクス・パートナーと協力し、最短ルートや、鉄道や海上輸送のようなカーボンフットプリントの少ないオプションを模索しています。また、輸送中の梱包材の使用量もかなり削減できるようになりました。これにより、廃棄物が削減され、環境への影響がさらに軽減されます。
使用
製品のカーボンフットプリントを削減するのは私たちの責任ですが、力を合わせればさらに大きな影響を与えることができます。そこでみなさんの出番です。 ご自身や介護する人のニーズに合った、適切なフィット感と吸収力の製品を使うことで、全体に大きな影響を与えることができるのです。
使用後の管理
TENAには意欲的な目標があります。その大きな目標のひとつは、より多くのものが再利用され、廃棄されるものが少ない循環型社会のための製品とサービスを開発することです。これは、私たちの製品を使い終わった後も、ライフサイクル全体に責任を持つことを意味します。この道のりには深刻な課題もありますが、私たちは日々革新を続け、常に新しい解決策を打ち出しています。